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故郷の家・東京」着工記念式典
(仮称)故郷の家・東京の建設がいよいよスタートしました。昨年の入札は不調に終わったものの、その後設計変更で大幅にコストダウンをはかるなど万全の体制で臨んだ本年1月の再入札で東京の建設会社が落札。
その後の諸手続きも滞りなく進み、3月17日には、 着工記念式が開催されるに至りました。5番目の「故郷の家」誕生に向け、大きな一歩が踏み出されました。
記念式および記念講演会は韓国中央会館(東京都港区)で開催されました。
式典はウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会の峯野龍弘牧師の開会の祈りで始まり、野中広務元官房長官や鳩山由紀夫元首相、原田憲治衆議院議員、柳興洙駐日韓国特命全権大使、金守漢韓日親善協会中央会長ら日韓の各界を代表する人々から着工を祝うメッセージが寄せられ、この日を迎えられた喜びをともにしました。
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記念講演会に登壇した野中広務氏は、自らの体験をもとに「醜い戦争を知る世代として、戦争をしてはならないということを次の世代に引き継ぎ、日本が北東アジアの皆様に犠牲と困難を押し付けた償いを、少しでも果たすことができれば」と述べました。
また「在日韓国老人ホームを作る会」会長の阿部志郎氏はこれまでの「こころの家族」の歩みにふれつつ「愛し、愛され、愛する共同体を作りたい」「私たち日本が犯した罪の贖罪のために、許しを請う印として故郷の家を建てるのです」と力強く述べました。
1985年の「在日韓国老人ホームを作る会」発足から30年、1989年に初めての「キムチと梅干しのある老人ホーム」として堺市に故郷の家が開設されてから26年。首都圏初の「故郷の家」として江東区塩浜に建設が始まった
(仮称)「故郷の家・東京」は 2344平方メートルの敷地に延床面積6734平方メートル、鉄筋コンクリート造り・地上5階建て。 ▽特別養護老人ホーム98人(ユニット型) ▽ショートステイ12人(同)▽ケアハウス30人 ▽都市型軽費老人ホーム8人の 総計148人の大型特別養護老人ホーム。 2016年秋にオープンする予定です。
祝 辞
日韓の緊密な交流のために
柳 興洙(ユ・フンス) 駐日韓国特命全権大使
田内千鶴子さんの「梅干しが食べたい」という言葉は、日本にいる在日のお年よりのために仕事をしなさいという息子への遺言ではないかと思います。理事長及び老人ホーム作る会は、韓国政府がしなければならない事を代わりにしていると思います。
やっと東京にも韓国のお年寄りのための老人ホームが建設されます。これは、日本に住んでいる韓国人すべての誇りであり、韓国の誇りだと思います。
日韓の緊密な交流のため私たち政府も、私自身も頑張っていくという決意と約束を皆様の前で誓います。
皆さんの努力に敬意と感謝を
河村 建夫 日韓議員連盟幹事長
韓国孤児のオモニと慕われたお母様の田内千鶴子様、その思いを受け継がれてそして今度は東京にということでそしてついにそれを実現された尹基さんの思いは本当に素晴らしいと思います。
しかも今年は日韓が国交をいたしまして50年という大きな節目、この時に
これが着工されたということに、これ以上の喜びはございませんし、皆さんにとって大きな祝福であると思っております。
ここまでのご努力に改めてこころから敬意と感謝を申し上げる次第です。
心の故郷になる施設作りを…
呉 公太(オ・ゴンテ) 在日大韓民国民団中央本部団長
韓国や日本だけではなく、全世界は高齢者社会に入っております。特に東京では2013年から4分の1が65歳を超えています。
「故郷の家・東京」が在日コリアンの心の故郷になり、お年寄りを守っていただける施設になることを願っています。ますます発展をし、各地域社会に定着していっていただければと思います。
在日民団としてもできるだけの努力をしていきたいと思っています。
3万人の一人になります
鳩山 由紀夫 元内閣総理大臣
韓国で望郷の念に思いをたいへん馳せながら、しかしなかなか韓国に戻ることができないお年寄りの方々のために施設を作りたい、その事業を進めて来られていよいよ東京でもお作りになる、素晴らしいことだなと本当に嬉しく思っておりました。
私も3万人の一人になりますから皆さま方も3万人の一人になってください。
いよいよ東京にも故郷の家が…
鄭 永武(チョン・ムヨン) ハンギョレ新聞社社長
故郷の家は、在日コリアン高齢者の方のための場所であると聞いております。すでに日本の4つの都市に建設されております。
今日、いよいよ待ちに待った故郷の家・東京の着工を心からお祝い申し上げます。
この素晴らしい仕事を進めていらっしゃる方々、そして後援してくださる方々にもう一度感謝申し上げます。
夢で終わらせてはいけない
阿部 志郎 在日韓国老人ホームを作る会会長
愛し、愛され、愛され、愛する。その愛の共同体を故郷の家に作りたい。 この故郷の家のために力を貸してくださる皆さま方に心からお礼を申し上げます。一人で見る夢は夢で終わる。みんな一緒に見る夢は決して夢で終わらない。
30年前に尹夫妻が夢を描きました。その夢をみんなで協力してようやく東京の施設の着工に入りました。皆さん方もこれからますます夢を膨らませようではありませんか。
有難いのは職員の温かい心遣い
前田 龍
元名古屋日韓親善協会副会長 ケアハウス故郷の家・京都 入居者
私は、故郷の家・京都にお世話になっている、一日本人です。寡婦になって身体の調子が落ち、一人で暮すのが難しくなって以来、お世話になっています。
色々な国の方々が時々こちらに来られて、先生方からこの施設の説明を聞いていらっしゃるのを拝見しています。
よく考えられた整った設備や床暖房等、本当に年寄りには有難いことです。
そして私達が更に有難いのは、先生方や職員の皆様やヘルパーさん等の温かいお心遣いです。
私には、整った設備と共に、その目には見えない大きな温かさが本当に有難く、勿体ないほどのお心遣いが有難く、それを申し上げたく思います。
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