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「故郷の家・東京」を早く!  作る会26周年記念大会開く

「故郷の家」を東京にも欲しい―韓国語しか話せなくなった在日コリアンの母へすまなかった、と詫びた玄さん、東京に「故郷の家」がないことは都民として恥ずかしい、と決意を示した樋口さん、この国に住む外国人が、日本はいい国…私なりに努力する、と力強く宣言した柔道金メダリストの山下さん。
それぞれの人たちが、それぞれの立場で語った「故郷の家」への熱い思いと夢は、会場を埋めた120人の参加者の希望と共感を巻き込んだ渦となって全員の心を一つにした。「故郷の家・東京」を一日でも早く。

金辰植総領事
金龍濤氏

会場を埋めた熱い思い

 「故郷の家・東京」の建設をめざした「在日韓国老人ホームを作る会」(会長、煖エ重宏・日本社会事業大学学長)発足26周年記念東京大会が、3月9日、東京・アルカディア市ヶ谷で開かれ、「在日韓国老人ホームを作る会」の会員はじめ福祉を学ぶ日韓両国の学生や、一般の方々など120人が参加しました。
 テレビの韓流通訳でおなじみの原谷治美さんの司会で始まり、高橋会長が一日も早い「故郷の家・東京」開設の必要性を強調し「やはり、東京に『故郷の家』を作りたいというのは、世話人、全員の思いだ。参加された皆さんも推進委員、PRする役割を担っていただきたい。困難を乗り越え、努力、支援をお願いします」と訴えました。
続いて来賓として出席した金辰植・駐日韓国大使館総領事(写真左上)が「韓日関係を安定的に発展させるには、政府だけでなく、在日韓国老人ホームを作る会のような民間部門の役割が非常に大事だ」と今後の活動への期待を表明。
 さらに金龍濤・在日韓国民団東京地方本部団長(写真左下)から「自らの血と汗と涙で、韓日友好の礎を築いてくれた同胞高齢者のためにも、新しい共生社会を築くためにも、一日も早い故郷の家・東京の建設を期待し、私たちも力を尽くす」と力強いメッセージが送られました。

 また、こころの家族の尹基理事長が昨年受賞した「第2回自由都市・堺 平和貢献賞」大賞の副賞賞金300万円を同会基金に寄贈する伝達式が行われ、尹基理事長から高橋会長に手渡されました。(写真右下)
基金伝達式
 さらに、金永鎮・韓日基督教議員連盟会長からの激励メッセージ披露の後、東京トラジ会の金日権さんをリーダーとする「イブニング・ダンディーズ」の皆さんによる楽しい歌と踊りのパフォーマンスで、会場は大いに盛り上がりました。(写真下)

 

 

イブニングダンディーズ

山下泰裕氏は「親善大使」も快諾

山下氏 東京記念大会には、山下泰裕・東海大学体育学部長も参加してくれました。山下さんは、国際的に広く活動され、幅広い信頼と人気を得ている方だけに、紹介されると、会場には、どよめきが広がるとともに大きな拍手が沸きあがりました。
 山下さんは「故郷の家については、かげながら応援させていただいていた。日本は韓国と一番つながりが深い。両国がいい方向に向かってゆくよう自分なりに努力したい」と熱っぽく参加者に語りかけました。(→講演記録はこちら)
山下さんは故郷の家・東京」親善大使の就任も快諾していただき、今後、建設推進運動の顔としてお力添えをいただくことになりました。

玄真行氏、樋口氏のメッセージに感動

玄氏 ドキュメンタリーディレクターの玄真行(げん・まさゆき)さんは、ご両親が韓国・済州島出身で、母親が韓国語しか話せなくなった体験談をもとに、「故郷の家・東京」への切実な思いを語り、会場の涙を誘いました。(→講演記録はこちら)

高齢社会をよくする女性の会理事長で、「故郷の家・東京」実行委員長の樋口恵子さんは、東京実行委員長として、「故郷の家・東京」実現への夢と決意を熱く語りました。(→講演記録はこちら)


橋本氏

橋本大二郎氏が特別記念講演

 記念特別講演では、橋本大二郎・前高知県知事が「田内千鶴子さんの遺してくれたもの」と題し、1時間にわたって講演を行い、田内千鶴子の故郷である高知県で16年間にわたる知事としての経験を踏まえながら、田内千鶴子の人間愛の実践について、熱のこもったお話をしていただきました。(→講演記録はこちら)


東京計画に3つの構想

 東京大会では、尹基理事長が「故郷の家・東京」について、東京の不動産事情を勘案した3つのタイプに分けた構想を説明し、参加者の協力を呼びかけました。
 A案は、3300平方メートル(1000坪)以上の用地が確保できた場合。「故郷の家・京都」と同じタイプ。特別養護老人ホームだけでなく、独立した文化ホール(300席)に、留学生会館を併設。老人福祉施設のイメージを一新し、未来への展望を開く新しい総合センター構想。
 B案は、2300平方メートル(700坪)以上の用地ならば、「故郷の家」(堺市)、「故郷の家・神戸」と同じタイプで、老人福祉施設が主体の構想。
 C案は、660平方メートル(200坪)以上で、定員30人程度のグループホームを建設。この場合は都内4ヶ所程度を順次、確保し対応する構想。
 尹基理事長は、説明の後、参加者や会員に向けて、候補用地情報の提供を求めました。


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